わさびと...

わさびについて感じたことや体験など、わさび雑感を綴っています。

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  • 投稿日 2023-10-05

親子料理教室「はじめてのそば打ち」

わさびコラム | 親子料理教室「はじめてのそば打ち」

2023年9月30日(土)に千代田区後援 親子料理教室「はじめてのそば打ち」を実施しました。

江戸城はかつて千代田城とも呼ばれていました。
親子料理教室は、千代田区の地方連携の一環として、千代田区と縁の深い江戸時代に注目し「江戸時代×食×地域の産品」を共通テーマに、当時から伝わる江戸の食とそれを支えてきた地域の食材や料理方法を計4回、親子で楽しく学ぶことを目的としています。
親子料理教室の様子をご紹介します。

グー先生に聞いてみよう

はじめてのそば打ちの講師は、「グー先生」の愛称で人気の料理研究家 林幸子先生です。

そば打ちの実習の前に、そばの色々をグー先生に解説していただきました。

・そばが、今のような形やつゆになったのはいつ頃か?
・そばは切れやすいのになぜ長くできるのか?
・そば屋さんで、かまぼこや海苔、卵焼きをよく見るのはなぜか?
・そばの薬味といえばわさび。なぜ、わさびなのか?
・そばは、音を立てて食べてもいいのか?
など、改めて考えてみれば「なぜ?」と思うことを解説。グー先生の答えにみんなうなずくばかりでした。

わさびコラム | グー先生に聞いてみよう

今日の食材 ソバのことをもっと知ろう

日本はたくさんの食べ物を、他の国から輸入しています。
ソバはどこで作られているのかなどを学びました。

2020年国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、世界のソバの消費量は約181万トン。
そのうち、日本のソバの消費量は約14万トン。世界の消費量の約8%を日本で消費している計算です。
日本の人口は世界の1.5%程度なので、日本人がそば好きなことが数字からも見て取れます。
一方で、日本国内のソバの生産量は、約4万5千トン。国内のソバで足りない分は、海外から輸入しています。

国内では、北海道が最もソバの収穫量が多く、主に道北で栽培されています。
親子料理教室でも北海道産のそば粉を使いました。

わさびコラム | 今日の食材 ソバのことをもっと知ろう

家庭にある道具でそば打ちに挑戦

今回は家庭の道具を使ってそばを打ちます。
ふるいは使わずビニール袋の中で、そば粉と強力粉を混ぜます。
こね鉢の代わりに大きめのボウル。3本の菜箸を使って水回しをします。
めん棒はパンやお菓子に使うめん棒、のし板は木のまな板、蕎麦包丁の代わりに家庭用の包丁を使います。

そば打ちには様々な道具が必要で、これらを家庭で用意するのは大変です。
しかし、家庭にある道具でそば打ちが出来れば、そば打ちのハードルがぐっと下がります。

わさびコラム | 家庭にある道具でそば打ちに挑戦

そばを打ってみよう

初めにグー先生がそば打ちの見本を見せてくださり、その後、親子でそば打ちに挑戦。
水回しでは、水の2/3を最初に加えることに勇気がいります。菜箸3本で混ぜるのもなかなか難しい。
練りは生地がすべすべになるまでこねました。
のしは、ラップの芯を巻き取り棒の代わりに使いながら長く延ばしました。
それぞれの行程が難しいそば打ちですが、全員が上手にそばを打つことができました。

わさびコラム | そばを打ってみよう

食べてみよう

最後にグー先生が打ったそばを特製のつゆと生わさびでいただきました。

子供たちに「わさびをおろしてみたい人はいますか?」と尋ねたところ、全員が「おろしてみたい!」と答えたので、鮫皮おろしでおろしてもらいました。
おろしたてのわさびで味わう手打ちそばは格別の味でした。

多くの参加者が「家でもそばを打ってみたい」を言ってくれました。
生わさびも好きになってくれたらいいな。

わさびコラム | 食べてみよう