わさびについて感じたことや体験など、わさび雑感を綴っています。
- 探訪記
- 投稿日 2022-03-02
大田市場に行ってきました。
昨年、コロナの感染状況が落ち着いていた時期に大田市場に行ってきました。(注:投稿日現在、コロナの感染状況により一般見学は中止されています。)
東京の市場というと豊洲市場のイメージが強いですが、東京都には全部で11の中央卸売市場があります。
大田市場は、大田区の臨海地域に約40万平方メートルの広大な敷地を有し、青果部・水産物部・花き部の3部門を有する総合市場です。
青果部・花き部では、日本一の取扱規模を誇っており、大田市場での決定価格は、日本全国の市場の指標となっています。
わさびの競売
競りが始まると、夜明け前から活気のある青果棟にさらなる息吹が吹き込まれたように感じます。
競りは、「手やり」と呼ばれる指先のサインで価格を提示しやり取りします。
競り人がテンポよく競りを進めていきます。
大田市場で取り扱うわさびは多くの品種があり、生産者さんによってもわさびの顔が違います。
まるで作家さんの作品を見ているようでした。
嬉しい出会い
研究を始めたばかりの頃、山陰地方の元農業普及指導員の方にお話を伺ったことがあります。
その際、「静岡のUさんのわさびは、絶対見た方がいいよ」とアドバイスをいただきました。
しかし、これまでなかなかご縁がありませんでした。
ところが、その方の名前の書かれたわさびがあるではないですか。
わさびを食べていないのに、嬉しくてジーンときました。
青果棟のシンボルはぶどう
早朝の市場は、かなりの速度で行き交うターレ(荷役用の車両)や威勢のいい声で活気に溢れていました。
大田市場は広く、迷子になりそうです。
次に来るときのために地図を描きながら帰りました。
わさびも大田市場も魅力に溢れ、気持ちの良い朝でした。